医療費無料は実際どうなの?デンマークで医者にかかってみた

さて、デンマークといえば医療費無料でいいねえ、なんて言われますが、実際のところはどうなんでしょうか。実際に住んでみた感じ、医者にかかってみた感じをちょっと書いてみたいと思います。

1. 医療費は無料

確かに基本的に医療費は無料です。

デンマークに住むと「イエローカード」という黄色い健康保険証がもらえますが、そこには近所のかかりつけ医(総合医)が登録されます。いつもお世話になる近所の小さいクリニックですね。ここでは病院と言っておきましょう。そして、イエローカードにはその病院の名前と住所、電話番号が記載されているので、具合が悪くなった場合はそこに電話をしてから医者にかかることになります。

2. 病院に行ってみた

私も体調が悪くなって病院にかかったことがあります。私はデンマーク語で説明できなかったので、英語で診てもらったのですが「What can I do for you?(どうしましたか?)」と聞かれるところからスタート。診察を受けて血液検査をすると、「血液検査の結果はあとでメールで送りますね。特に問題がなければもう来なくていいですよ」とのことでした。

そしてお医者さんに「お大事に」と言われたあと、待合室に戻ってきました。しかしそこで、「医療費無料っていうけど、このまま帰っていいのかな…」という疑問。サービスを受けたのにお金を払わないで帰るのが、なんか万引きをしているかのような感覚で不安でした、笑。いちおう受付のおばさんに確認すると、帰っていいとのことでした。「これが医療費無料か」と病院の出口で一人でにやけてしまいました、笑。

ちなみに、処方箋をもらって薬局で薬をもらうときはお金がかかりました。あら、全部が無料じゃないんですね。

3. 病院は予約が必要

さて、体調が悪くなって、そういった病院にお世話になるには電話で予約をしなければいけません。電話では症状を伝えて、「じゃあ、3日後の木曜日の何時に来てください」というな感じで話は進みます。そうです、ポイントはすぐにすぐ医者に診てもらえないというところです。

クリニックの予約が空いていなければずいぶん待たされることもあり、1週間、長ければ2週間待たされたなんて話も聞きます(本当かどうかわかりませんが)。

なので、よく聞くのは「デンマーク人は、風邪ぐらいじゃ病院にかからない」という話です。病院にいくまでが面倒ですし、そもそも風邪は家で寝て治すものという考えがあるようです。

4. 総合医→専門医

日本ではお金を払えばいつでもどこでもかかりたい医者にかかることができますが、それは当たり前じゃないのだなと知りました。

こちらでは、いちど決められたかかりつけ医で診察を受け、その後必要であれば専門的なナニナニ科に紹介されることになっています。もちろん救急の場合は別ですが、無駄な医療費の削減の意味もあるようです。

5. まとめ

さて、以上自分の経験から書いてみましたが、こういった点から、単純に医療費が無料かどうかで日本の医療とは比較できないのかなと思います。日本では世界的にも質の高い医療を、好きなところで保険付きで受けることができる点は、恵まれているなあと感じています。歯医者も保険がききますしね(歯についてはまたのちほど)。