北欧十字模様のデンマーク国旗は街のいたるところに

デンマークの国名は、デンマークの先住民である「デーン人」の名前から付けられています。デンマークとは「デーン人の土地」を意味することばなのです。

スカンジナビアクロスの国旗

デンマークの国旗はデンマーク語で「ダネブロー(Dannebrog)」と呼ばれ、赤地に白のスカンジナビアクロスと言われる十字線が書かれている旗です。ダネブローは、デーン人の布という意味です。IMG_2673

いくつかの国旗の由来がデンマークには残っていますが、1番有名なのは、1219年6月15日にヴァルデマー2世率いるデンマーク軍が、エストニア軍とリュンダニの宗教戦争の最中、この旗が空から降ってきてそれまで苦戦していた戦いが形勢逆転し勝利したというものです。また、ローマ帝国皇帝から授かったこの旗を掲げた所、形勢逆転し勝利したという説もあります。いずれにせよ、奇跡を起こす縁起のいい旗なのですね。

6月15日はダネブローの伝説の戦いにちなんで「ヴァルデマーズデイ(Valdemarsdag)」という旗の記念日となっています。

このダネブローは、北欧諸国でよく使われる、「スカンジナビアクロス」の基ともなった旗です。「スカンジナビアクロス」というのはそのまま訳すと「北欧十字」となり、デンマーク国旗のようにホイスト側寄り(旗竿側・左寄り)に十字が描かれているものを指します。北欧の旗は同じ模様で色違いなのでどれがどの国のものか初めは分かりずらいのですが、赤と白がデンマーク、青と黄色がスウェーデン、白と青がフィンランド、赤と青がノルウェーです。

国旗の中でも王族・海軍で使用されるものはフライ側と呼ばれ、(右側)が三角形にカットされた燕尾型の物が使われています。他にも、掲げられる場所ごとに様々な種類の国旗があります。

国旗は身近なもの

デンマークにも日本ほど多くはありませんが祝日があり、バスの上や学校などで国旗が掲げられます。しかしながらデンマーク人にどうしてか尋ねても(例えば、今日はどうしてバスの上に旗が立てられているのか?など)答えられないことが殆どですが。

他国の国旗は特別な場合を除き掲げることはできない他、掲げる際も必ずデンマーク国旗が1番高い位置となる、上座に掲げられるなど細かい決まりが定められています。

国旗は一般では1854年から使用され始めましたが、デンマークでは日本以上に国旗が親しまれていると言えるでしょう。デンマークの人々は旗を掲げる日以外にも、様々のイベントや行事などでこのダネブロー使い、色々なものをデコレーションします。

お店に行けばこの赤くてかわいい国旗が入ったデザインの雑貨も多く扱われていて、広く親しまれていることがわかると思います。vscocam-photo-1 (23)

デンマークの多くの家には旗を掲げる竿があり、家族の誕生日など特別な日にはダネブローを掲げます。また女王マルグレーテ2世の誕生日には、たくさんの家で国旗が掲げられます。

家の外に飾る以外でも、誕生日には机の上に飾る用のミニダネブローが立てられ、ケーキの上にもたくさん飾ります。またテーブルクロス、飾りにいたるまで、日常的にダネブローが用いられるほど、国旗はデンマーク人にとって身近なものであり、同時に特別でもあるのです 。