イースターやクリスマスなど、デンマークの行事を総まとめ【1月~12月】

日本で行事というと、お正月やひな祭り、月見や年越しそばなど色々ありますよね。ここでは、デンマークでの年間を通した行事を紹介したいと思います。

【1月~2月】

デンマークの1年は賑やかなニューイヤーパーティーで始まります。日本のお正月とは異なり、友人や恋人と過ごす時間、クリスマスのような感覚です。大晦日の夕方頃から集まりご飯を食べ、6時からはテレビで放映される女王様のスピーチを聞きます。日付が変わると同時にシャンパンを開け、街中では花火が上がります。

この時には、どの家々からも打ち上げ花火が上がるので、外に出て見るなら本当に気をつけてください。年末になると、特番が組まれ、花火を見る際のゴーグル着用を推奨するCMが流されるほど、失明などを含む怪我の被害は深刻です。それでも、街中が光り輝く様子は本当に綺麗です。安全に、パーティーを楽しんでくださいね。ちなみにお店は1月1日はほとんどがお休み、2日からはスーパーなどは開いています。

2月にはフェステラウンというお祭りがあります。フェステラウンの様子を紹介している動画がありました↓


(By Youtube:Knud Peder Jensen

フェステラウンは主に子どもたちがメインのイベントとなりますが、仮装してゲームをし、お菓子をもらいます。デンマーク版のハロウィンと言ってもいいでしょう。フェステラウンの時には、部屋に張ったロープなどから小さな樽を吊るします。そして黒猫が描かれた絵をその樽に貼って、樽を棒で順番に叩いていきます。

フェステラウンボラー

フェステラウンボラー

イベントでは樽を完全に壊した人が猫の王様、もしくは女王様となります。樽の中にはたくさんのお菓子が入っており、壊されたと同時に落ちてきたお菓子の争奪戦となります。また、フェステラウンボラー(Fastelavnsboller)と呼ばれる特別なパンを焼きます。フェステラウンボラーは、クリームやジャムが入っている菓子パンのようなもので美味しいんですよ。

さて、この黒猫の絵ですが、かつては本物の黒猫が入れられたと言われています。昔から黒猫は魔女の使いだなど、不吉の象徴とされていました。そのため、悪運をふきとばし、いいことが起きるようにという意味込められた行事なのです。なんだか、日本の「鬼は外!福は内!」の節分と通じるものがありますよね。もちろん現在でもデンマークで黒猫が嫌われているわけではありません。デンマークでは動物はとても大切にされ、黒猫も人気の猫の種類です。

【3月~4月】

3月、4月ごろはイースターの時期です。イースターとは「復活祭」のことで、十字架にかけられたイエス・キリストが、亡くなった三日後に復活したことを祝う行事です。これは移動式祝日で、イースターの日曜日を含む、木、金、土、日、月(特に日、月曜日)はお店が閉まるか、閉店時間が早くなるので注意。

イースターが近づくと、あちこちで卵型やウサギ型のチョコレートが売られ、町中にパステルカラーがあふれます。ロイヤルコペンハーゲンやGeorg Jensenなどのお店ではその年のイースターエッグの飾りが売られ、そのほかのお店でもイースターの飾りがみられます。

子どもたちはイースターの日の朝、Gækkebrevと呼ばれる、なぞなぞのような手紙を受け取ります。手紙の内容は「名前を忘れた/落としたので、教えて欲しい」というもので、最後に数字がいくつか並んでいます。これは、何番目のアルファベットかを示す数字で、例えば1-14-14-5なら、A-N-N-E、アンネさんということになります。無事に名前を当てることができた子どもたちは、イースターエッグと呼ばれる入れ物に入ったお菓子がもらえます。

【5月~7月】

5月から6月にはピンスデイPinsedagと呼ばれる移動式祝日があります。日曜日、月曜日とお店は休みになるのが普通です。デンマークの家族はPinseの日には親戚で集まり、お昼ご飯を食べるのが伝統です。気候も暖かくなってくるので外でディナーを食べたりもします。

6月の夏至の日には、近くの広場や海岸で焚き火が焚かれ、夜店が出たりライブが行われたりします。魔女狩りが行われた名残で、焚き火の上には魔女の人形が差されています。1年のうちで1番日が長いこの日、残念ながらデンマークでは白夜は見られませんが、夜11時を過ぎても薄明るい状態になります。

7月は日本ほど暑くなく、カラッとした天気で日本の夏とは大きく違います。多くの人が長期休暇を取る夏休みは、海外旅行に行ったり、サマーハウスと呼ばれる別荘で過ごしたりします。

【8月~10月】

8月末から9月にかけては、あちこちの街でカーニバルが行われます。都市ごとに日にちが違いますが、お祭りは1週間ほど続きます。10月にはビール祭りとも呼ばれるオクトーバーフェストが開かれ、あちこちでビールを楽しむ人がみられます。

10月の半ばには学生には1週間ほどの休みがあります。お店は開いていますが、学校はお休みとなります。元々は、秋の収穫の時期にあたるこの時期、子どもたちが農作業を手伝えるように作られたとか。その名残が現代でも残っています。

【11月~12月】

11月の終わり頃からクリスマスの足音が聞こえてきます。

↓はアンデルセンがデンマークのクリスマスを紹介するという動画です。クリスマスの雰囲気と映像が素敵ですね。


(By Youtube:VisitDenmark)

12月1日から、アドヴェントカレンダーと呼ばれるカレンダーがいろんな会社から売り出されます。アドヴェントカレンダーにはたくさんの扉がついていていて、12月1日~12月25日までの日付が書かれています。その1つ1つの扉の中にはチョコレートやお菓子、もしくは化粧品などが入っており、毎日1つずつ開けていってクリスマスへの期待を膨らませるのです。またアドヴェントカレンダーのキャンドル版もあり、Julelysと呼ばれています。このキャンドルにも上から1日、2日、3日…と日付が入っていて、クリスマスイブまでカウントダウンを楽しみます。

そのほか、12月に入るとユールフロコスト(julefrokost)と呼ばれるクリスマス会のようなものが開かれます。直訳すると「クリスマスランチ」なのですが、お昼から夜まで開かれたり、12月にはあちこちからお誘いがかかります。ちなみに、デンマークのクリスマスのメインはイブの日です。23日はシナモンシュガーのかかった米のミルク粥を食べ、屋根裏部屋に住むと言われるnisse(妖精)の分も用意し、屋根裏に置いておきます。この妖精は、普段仕事や生活が上手くいくよう、手助けをしてくれているみたいです。そのお礼に米のミルク粥をプレゼントします。

24日は皆で教会に行き、ご馳走を用意します。夕方頃から家族や親戚が集まり、ディナーを食べます。デザートにはリス・アラマンドというライスプディングが出されますが、この中に1つだけ、砕かれていないアーモンドが入っています。これを引いた人はプレゼントをもらいます。ツリーの下に置かれたプレゼントを開ける前に、家族で手をつないでツリーの周りを歌いながら回ります。(小さい子がいる家庭では、家中を踊りまわったりもします。)誰かがプレゼントを開けるのをみんなで見守り、お菓子を食べたりしながら夜が更けていきます。

25日の朝はデニッシュペストリーやベーコンなどのちょっと豪華な朝ごはんを食べ、そのあとはゆっくり過ごします。26日以降、親戚で集まったりもします。クリスマスの習慣は家ごとに異なります。

まとめ

さて、1月から12月までデンマークのイベントを紹介してきましたが、どうでしたでしょうか。デンマークで1番盛り上がるイベントは、やはりクリスマスですが、1年のうちに色々なイベントがあり、大人も子どもも、みなそれぞれ楽しんでいます。